飲食店の悩みを解決!グリストラップの悪臭原因と臭い対策を知ろう

業務用の調理場に設置することが義務づけられているグリストラップ。
調理場の排水に含まれる油脂分や残飯、野菜くずなどを分離・収集する役割を果たしている装置です。
排水口や配管の詰まりや、下水に直接流れ込むのを防ぐために設置します。
このグリストラップから生じる悪臭を防ぐためには、日々のメンテナンスが必要不可欠でしょう。

そんな飲食店オーナーさまのために、グリストラップの悪臭原因や対策、清掃方法についてまとめてみたいと思います

目次

  1. グリストラップの悪臭原因
  2. グリストラップの悪臭対策
  3. グリストラップの清掃方法
  4. まとめ

1.グリストラップの悪臭原因

グリストラップと言えば臭いがつきものというイメージがあります。
その悪臭原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

1-1.グリストラップの構造

まずは、グリストラップの構造についてご紹介します。
グリストラップの内部は3槽に分かれているのです。
調理場などからの排水は、まず第1槽に流れ込みます。
バスケットをとおして残飯や野菜くずなどを取り除き、その下には汚泥などの沈殿物が残ることになるのです。
その沈殿物が第2槽に流れ込み、ここで水分と油脂分を分離します。
第3槽でさらに水分と油脂分を分離し、油脂分の少ない水がトラップ管によって下水道に流れるという仕組みです。
グリストラップは定期的に清掃を行うことが大前提。
放っておくと腐敗し、悪臭や害虫発生の原因になることは間違いありません。
グリストラップの維持管理は非常に重要なのです。

1-2.悪臭の原因

グリストラップの構造が分かれば悪臭の原因も想像がつくはずです。
その原因は、グリストラップにたまった食べカスや酸化した油、腐敗臭など。
中華料理店やレストランなどは特に油脂分が多く発生するため、グリストラップの負荷が大きく、悪臭も強くなるでしょう。
そして、グリストラップの維持管理は大変な仕事です。
清掃を怠ることもまた、臭いの悪化をすすめてしまう原因の1つになるでしょう。
調理場内に悪臭が充満することで、もちろんスタッフのモチベーションは下がります。
最悪の場合、客席にまで悪臭がしてしまうこともあるでしょう。
グリストラップの問題はその臭い自体だけではなく「客が寄り付かなくなる」という致命的な状況を引き起こす可能性があることなのです。

2.グリストラップの悪臭対策

では、グリストラップから生じる悪臭を防ぐためには、どのような対策があるのでしょうか。

2-1.定期的なお手入れと徹底ケア

どんなに大型で高性能なグリストラップでも、定期的に清掃しなければ意味がありません。
特に、油脂汚れはたまると清掃が大変になるでしょう。
大切なのは、毎日、週に1回、月に1回の定期的なお手入れ。
忘れないようにスケジュールに組み込んでおきましょう。
まず、毎日バスケットに残った固形物を取り除きます。
そして、週に1回は浮かんだ油脂をすくい上げ、月に1回は水槽の底部に沈殿したゴミを取り除くようにしてください。
また、2~3か月に1回、トラップ管内部と流入口、流出口を徹底的に洗浄します。

2-2.業者に依頼することも大切

グリストラップの清掃は毎日行う必要があります。
定期的に専門業者に依頼して本格的に清掃してもらうことも大切でしょう。
悪臭を最小限に抑えるためには、脂やゴミの除去だけでなく、定期的にタンクの底なども清掃する必要があるためです。
自分たちで清掃を行うことも、もちろん可能でしょう。
しかし、やはり専門家が専用の道具を使って行う清掃と比べると質が落ちます。
また、効率も悪いでしょう。
中には特許工法を取得している業者もあります。
もちろん費用は高くなりますが、グリストラップの清掃は飲食店にとって非常に重要な業務です。
トラブルが起こる前に、業者に依頼してグリストラップを清潔な状態にしてもらうことをおすすめします。
ただし、依頼する業者選びは慎重に行いましょう。
高い費用を支払うわけですから、適当な作業では話になりません。
丁寧に説明してくれるかどうかをチェックし、実際にその業者を利用した人たちの口コミも参考にしてみましょう。
インターネットで検索すればすぐに見つけることができるはずです。

3.グリストラップの清掃方法

最後に、グリストラップの清掃方法についてご紹介します。

3-1.毎日と週1回の清掃について

毎日行うグリストラップの清掃に、バスケット内のゴミを除去する方法があります。
バスケットは、グリストラップのふたを開けるとすぐ目につくところに設置してあるでしょう。
まず、バスケットを取り外し、中のゴミを新聞紙にのせるなどして取り除きます。
回収したゴミは新聞紙ごとポリ袋に入れましょう。
次に、週に1回行う油脂分の除去です。
水面に浮いている油やゴミを、金網などを使って回収してください。
グリストラップは基本的に3槽に分かれているため、すべての槽(そう)で行いましょう。
回収した油やゴミは燃えるゴミとして処分可能です。
清掃に必要な道具は、ゴミを取るためのネットと浮いた油をすくい上げるための金網。
いずれも、グリストラップの清掃用具として販売されています。
また、吸着シートや専用の洗剤などもあるため、ぜひチェックしてみてください。
こういった便利な商品を利用することで、清掃の手間を大幅に軽減することができます。

3-2.浄化装置を使った方法

専用の浄化装置を使うことで、グリストラップ内で油を分解・除去し、ゴミをたまりにくくすることが可能になります。
清掃にかかる人件費や作業時間を大幅にカットすることができるでしょう。
もちろん、専用の浄化装置を設置する必要があるため、導入時に費用がかかります。
しかし、清掃にかかるコストや作業時間、スタッフのモチベーションのことを考えてみてください。
導入するメリットは大きいのではないでしょうか。

4.まとめ

グリストラップの臭い対策についてご紹介しました。

  • グリストラップの悪臭原因
  • グリストラップの悪臭対策
  • グリストラップの清掃方法

「グリストラップの臭いに悩んでいる」「臭いの原因と対策を知りたい」という人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。