布おしぼりの衛生面は大丈夫? 衛生面で安心できる紙おしぼりとは?
新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されている今、飲食店では衛生面においてさまざまな対策がなされていると思います。お客様に安心して来店していただくためにも、気をつけておきたいのが「おしぼり」です。布おしぼりだと衛生面によくないのでは……と悩んでいる方は多いと思います。
そこで、本記事では、布おしぼりの衛生面や、注目されている紙おしぼりのメリットなどについて解説しましょう。
この記事を読むことで、飲食店におけるおしぼりの衛生面について詳しく分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.布おしぼりの衛生面は大丈夫か?
まずは、布おしぼりの衛生面についてチェックしておきましょう。
1-1.布おしぼりは雑菌が増えやすい!?
布おしぼりは何度も使うことができ、しっかりしているので子どもでも自分で拭きやすいというメリットがあります。使い捨てではないので使うたびに洗わなければなりませんが、使い捨てよりも地球にやさしいエコ商品といえるでしょう。けれども、問題は衛生面です。何度も使うので、洗濯だけでは完全に汚れや雑菌がきれいに落とせるわけではありません。また、おしぼりは濡(ぬ)らしたものを持っていき、濡れたままの状態で持ち帰ることになります。すぐに洗濯しないと、目に見えない雑菌が増えてしまうのが布おしぼりのデメリットです。
1-2.半乾き状態は雑菌が増える原因に
飲食店で提供する布おしぼりは、見た目、きれいな状態になっていると思うでしょう。けれども、洗い方や乾かし方によっては、洗濯しても落ちなかった雑菌が残っている可能性があります。不特定多数の人が出入りする場所だからこそ、布おしぼりにどのような雑菌が残っているか分かりません。その点を考えると、布おしぼりは衛生面に優れているとはいえないでしょう。また、使い捨てではないので、使用するたびに洗濯しなければならないという手間と時間がかかります。さらに、半乾き状態のままでは雑菌が増えたり、悪臭が漂う原因になったりしてしまう恐れがあるので注意が必要です。
2.布おしぼりを衛生的に使うための注意点
それでは、布おしぼりを衛生的に使うためには、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。
2-1.煮沸消毒による殺菌を行う
布おしぼりを清潔に使い続けるためには、煮沸消毒による殺菌が有効だとされています。殺菌方法はたくさんありますが、1番簡単で効果的なのは煮沸消毒です。一般的に、殺菌は80℃以上の熱湯に10分間入れておくと死滅するため、布おしぼりを80℃以上の熱湯に10分間以上煮ましょう。この方法は、殺菌にかかわらず、ウイルス・大腸菌・病原菌にも効果があるといわれています。時間がないときは電子レンジで布おしぼりを過熱するのもOKです。ただし、電子レンジ内に雑菌があると逆効果になるので、しっかりと洗浄を行ってください。
2-2.薬品は使わないほうがいい
よく、布おしぼりを殺菌するために減菌作用のある洗剤を使う方がいますが、薬品は使わないようにしてください。十分にすすぎを行わないと、薬品の成分やにおいが残ってしまうからです。意外と、薬品のにおいは強烈なものが多いため、そのにおいで気分が悪くなったり、肌に悪影響をもたらしたりする恐れがあります。特に、飲食店は料理を提供する場所なので、薬品は極力使わないほうがいいでしょう。
2-3.布おしぼりの保管方法にも要注意
布おしぼりを衛生的に使うためには、保管にも注意を払わなければなりません。基本的に、おしぼりは古いおしぼりが残らないように、古いものから順番に使うようにします。保管する期間は最長でも4日間で、それ以上経過したものはにおいが発生することもあるので使わないでください。そして、営業が終了したらおしぼりを加温庫から取り出し、保冷庫でしっかりと保存します。翌日、営業開始前に再び加温庫へ入れましょう。また、布おしぼりを保管する庫内も定期的に清掃し、清潔に保ち続けなければなりません。
3.飲食店で紙おしぼりが増えてきている理由
ここでは、飲食店で紙おしぼりが増えてきている理由をいくつか紹介します。
3-1.布おしぼりも衛生面で安心できる
最近は、衛生面を考慮して、布おしぼりから紙おしぼりへ変えている飲食店が増えています。その最大の理由は、布おしぼりも衛生面で安心できる点でしょう。紙おしぼりは使い捨てタイプとなっているため、くり返し使うことはありません。そのため、雑菌が残る心配もなく、来客者にとっても安心感は大きいといえるでしょう。今の情勢だからこそ、衛生面に敏感になっている方が増えてきています。安心して来店していただくためには、小さなことでも衛生面を重視し配慮することが大切なポイントです。
3-2.保管や管理が簡単
紙おしぼりは保管や管理が簡単なことも、大きな魅力といえるでしょう。前述したように、布おしぼりは加温庫・冷温庫を常備し、清潔に保ち続けなければなりません。基本的に、使いまわすことになるので、使い終わったら洗濯するという流れをくり返し行う必要があります。それだけでも手間と時間がかかり、大変な労働になるでしょう。けれども、紙おしぼりは使い捨てタイプなので洗濯したり清潔さを維持し続けたりする必要はありません。ビニール袋に入っているので管理はとても簡単です。手間と時間がかからないところも、紙おしぼりが選ばれる理由の1つといえるでしょう。
3-3.オリジナルのパッケージデザインにもできる
紙おしぼりはビニール袋に入っているので、場所を取らないのも魅力の1つですが、オリジナルパッケージのデザインができるのも大きなメリットといえるでしょう。実際に飲食店やカフェに行ってみると分かるように、紙おしぼりのビニールにはそのお店のロゴやマークが記載されていることが結構あります。オリジナルのパッケージデザインにすることでお店がアピールできますし、宣伝効果にもつながるでしょう。パッケージデザインを考えるのも、楽しいポイントです。
4.紙おしぼりをオーダーする方法とポイント
ここでは、紙おしぼりをオーダーする方法とポイントを解説します。
4-1.オリジナル製作を行っている業者に依頼する
オリジナルの紙おしぼりを作るためにはどうすればいいのか……と悩んでいる方は多いでしょう。一般的に、紙おしぼりのオリジナル製作を行っている業者へ依頼することになります。オリジナル製作を受け付けている業者はたくさん存在しているため、どこに依頼すればいいのか悩みがちですが、なるべく製作実績のある業者を選ぶのがポイントです。実績がある業者ほど、依頼者の要望を聞き入れつつも適切な製作プランを提案してくれるでしょう。また、最小限の費用で製作するポイントも教えてくれるはずです。後ほど、業者選びのポイントも紹介するので、ぜひチェックしてください。
4-2.サイズや形を確認しよう!
オーダーする前に必ずチェックしてほしいのが、紙おしぼりのサイズと形です。具体的なサイズは製作業者によって異なりますが、主なサイズと形は以下のようになります。
- レギュラーサイズ:外寸54mm×75mm
- スリムタイプ:外寸37mm×88mm
なお、オリジナル製作を行っているマスプロックでは、上質紙またはミラーコート紙を外紙として使用しています。上質紙は光沢のない一般的な紙で、ミラーコート紙は表面に光沢加工が施してあるタイプです。上質紙よりもきれいな発色を求めている方は、ミラーコート紙をおすすめします。
4-3.見積書の内容も細部まで確認する
サイズと形はもちろんのこと、見積書の内容も細部まできちんと確認しておかなければなりません。紙おしぼりの費用は、製作枚数や色数によって大きく異なります。目安の費用は下記を参考にしてください。
上質紙の場合
- 5,000枚:既製柄 21,000円
- 10,000枚:既成柄 40,000円 / 1色 45,000円 / 2色 50,000円
- 30,000枚:既成柄 114,000円 / 1色 129,000円 / 2色 144,000円 / 4色 195,000円
ミラーコート紙の場合
- 5,000枚:既製柄 26,000円
- 10,000枚:既成柄 50,000円 / 1色 55,000円 / 2色 60,000円
- 30,000枚:既成柄 144,000円 / 1色 159,000円 / 2色 174,000円 / 4色 225,000円
4-4.業者選びのポイント
どの製作業者に依頼すればいいのか悩んだときは、以下のポイントを参考にしてください。
- 紙おしぼりの製作実績があるか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 無料見積もりや無料相談を受け付けているか
- 見積書の内容が具体的に記載されているか
- 料金設定が明確になっているか
- 実際にオーダーした人の口コミや評判がいいか
上記のポイントを踏まえた上で、複数の業者を比較することが大切です。複数の業者を比較することで、それぞれの特徴や善し悪(あ)しが分かりやすくなるでしょう。実績があるところほどスタッフの対応が丁寧かつスピーディーなので、気持ちよくオーダーすることができます。
5.おしぼりに関してよくある質問
おしぼりに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.紙おしぼりにデメリットはあるのか?
A.布おしぼりのように温めたり冷やしたりしづらいことです。紙おしぼりは保温庫や冷温庫に入れることがないため、手にとって温度を確かめることはできません。また、1枚の大きさが小さめになることもデメリットといえるでしょう。衛生面や費用面においては布おしぼりよりも優れていますが、料亭や高級レストランでは簡素なイメージがマイナスになる恐れもあります。そのようなデメリットを踏まえた上でオーダーすることも大切なポイントです。
Q.紙おしぼりは性能的にいいのか?
A.布おしぼりよりも紙おしぼりは性能的に弱いと思われるかもしれませんが、吸水性は抜群です。実際に、布おしぼりよりも吸水性は高く、拭き取り性能に優れているといえるでしょう。紙おしぼりに変えたからといって性能が落ちるわけではないので安心してください。また、素材が再生紙100%でできている紙おしぼりを使用すれば、エコという観点からもいい印象を受けます。再生紙を利用することでエコに貢献できるのも大きな魅力です。
Q.製作費用を抑えるコツは?
A.デザインの色数を減らすことが製作費用の削減につながります。オリジナルの紙おしぼりは自由にパッケージデザインを考えることができますが、色数が増えるほど割高になりがちです。デザインよりも費用を最小限に抑えたいという方は、デザインの色数を減らしてみてください。また、発注量が多くなるほど単価が安くなる傾向もあります。
Q.依頼から納品までの主な流れは?
A.主な流れは以下のとおりです。
- ホームページのフォームまたは電話から問い合わせをする
- 依頼者と製作業者でデザインや発注量など詳細について打ち合わせをする
- 依頼者がデザインを入稿する
- 製作業者へ正式に依頼し、製作に入る
- 納期までに完成後、納品して完了
納期までの時間は製作数やデザインによって異なりますが、約2か月を目安に考えるといいでしょう。早めの納期を希望される方は、一度業者に相談してみてください。
Q.変形型おてふきとは?
A.通常のおてふきとは異なる、変わった形のおてふきのことです。マスプロックでは、技術を応用して変形型おしぼりを製作しています。インパクトのある販促品がほしい・通常の形では物足りない・形にこだわりたいという方は変形型がおすすめです。ただし、変形型は通常のサイズ・形よりも割高になるので、その点は注意しておきましょう。
まとめ
最近では、新型コロナウイルス感染症拡大の懸念により、布おしぼりから紙おしぼりに変える飲食店が増えてきています。布おしぼりは何度も使うことができますが、紙おしぼりは使い捨てが基本です。そのため、衛生面に優れており、管理や保管も手間と時間がかからないというメリットがあります。オリジナルパッケージのデザインも可能なので、紙おしぼりを検討している方は一度製作業者に相談してみてください。