印刷用紙の種類を知りたい人へ! 紙選びのコツを詳しく教えます!

「チラシの印刷を予定しているが、どんな用紙を選べばいいのだろう」とお悩みではありませんか? 印刷用紙の種類によって、仕上がりの印象は大きく異なるものです。まずは、主な種類の特徴をよく理解し、目的に合ったものを選ぶことが必要でしょう。

そこで今回は、印刷用紙の種類について詳しく解説します。

  1. 印刷用紙の主な種類と特徴
  2. 印刷用紙のおすすめ使用例や選び方
  3. チラシ・ポスター・広告など大判印刷の依頼について
  4. 印刷用紙の種類に関するよくある質問

この記事を読むことで、印刷用紙の種類や選ぶコツがよく分かります。まずは、記事を参考にしてください。

1.印刷用紙の主な種類と特徴

最初に、印刷用紙の主な種類や特徴を詳しく見ていきましょう。

1-1.印刷用紙は主に4種類に分かれる

印刷用紙は、主にコート紙・マットコート紙・上質紙・特殊紙の4つに分けることができます。それぞれの特徴を詳しく解説しましょう、

1-1-1.コート紙

コート紙は、上質紙の表面に薬品を塗布した後、圧力をかけてコーティングすることで光沢を持たせた紙です。華やかな仕上がりになるので、写真など繊細でフルカラー画質のものも美しく仕上がります。

1-1-2.マットコート紙

マットコート紙は、コート紙よりも弱い圧力でコーティングすることで、しっとりとした雰囲気を持つ紙です。表面が反射しにくく、文字を書いた際も見やすくなります。読みやすさを重視した仕上がりを希望するのなら、マットコート紙が候補に挙がるでしょう。

1-1-3.上質紙

上質紙は、表面にコーティングがなされていない、ざらざらした質感の紙です。マット紙やマットコート紙と比較して光沢がないものの、自然な風合いを生かした仕上がりが魅力と言えます。

1-1-4.特殊紙

特殊紙は、着色や模様入れなどさまざまな加工を施した紙で、各製紙メーカーが自社技術を生かして豊富なバリエーションを展開しています。特殊紙は印刷用紙として使用するほか、最近では紙のコレクターからも人気が急上昇中です。

1-2.紙の厚さはkgで表現する

紙の厚さは、kgという単位で表現します。数字は印刷用紙を原紙サイズで1,000枚積んだときの重さを表しており、90kgは1,000枚で90kg・110kgは1,000枚で110kgです。同じ種類の紙なら、数字が大きいほど厚くなります。

  • 70~73kg(0.08~0.10mm):コピー紙程度の厚さで、中厚紙と表現することがある
  • 90kg(0.09~0.13mm):一般的な折り込みチラシより厚めで、厚口と表現することがある
  • 105~110kg(0.10~0.16mm):会社のパンフレットなどに使われ、しっかりした厚みがあり、特厚口と表現することがある

ただし、紙の種類が変われば同じkg数でも実際の厚みは異なるので注意しましょう。

2.印刷用紙のおすすめ使用例や選び方

主な印刷用紙ごとに、おすすめの使用例や選び方をご紹介しましょう。

2-1.コート紙はチラシなどの大量印刷に向く

コート紙は、発色がよくコストパフォーマンスにも優れるため、チラシなどの大量印刷に向くでしょう。また、雑誌の表紙にもよく使われています。そのほかにも、以下のような使い道で重宝する紙です。

  • 割引クーポン
  • ポスティング用チラシ
  • 交通広告
  • 教育機関向け広告

2-2.マットコート紙は高級感のあるパンフレット作りに向く

マットコート紙は、コート紙と比べると高級感のある仕上がりになるため、高価格帯の商品広告や不動産会社のパンフレットなどに向きます。そのほかの使用例は、以下をご覧ください。

  • エステサロンのパンフレット
  • リゾートホテルのリーフレット
  • 工業製品や高級車のカタログ
  • ポストカード

2-3.上質紙は手作り感や自然な風合いを出したいときにおすすめ

上質紙は、ざらざらとした風合いを生かした印刷物に仕上げることができます。カントリー調のお店のパンフレットやチラシに使用すると、温かい雰囲気を演出できるでしょう。ただし、印刷のノリが浅くなりがちで、発色の鮮やかさはコート紙やマットコート紙より劣ります。印刷見本などを参考に、納得できる仕上がりになるかチェックしてから依頼するといいでしょう。

2-4.特殊紙は個性を出したい印刷物に向く

特殊紙は、特に個性を出したい印刷物に向きます。さまざまな質感や色・デザインの中から、好きな髪を選んで加工することで、世界に一つだけの印刷物を作ることも可能です。たとえば、特殊紙を使った名刺なら、ほかの人と差をつけることができるでしょう。ただし、特殊紙は紙自体の個性が強いため、大量印刷に向かないことがあります。また、表面がでこぼこしている紙では、思ったような仕上がりにならないこともあるので注意しましょう。

3.チラシ・ポスター・広告など大判印刷の依頼について

チラシ・ポスター・広告などを業者に依頼するポイントを見ていきましょう。

3-1.チラシなどはA3・B4サイズが基本

チラシを業者に依頼する場合、A3・B4サイズが基本となります。A3・B4サイズは、ビジネス文書やそのほかの書類の形式で広く普及している大きさです。ポスターや広告などは、B3~A0といった大型サイズも対応できます。用紙のサイズは、使いやすさ・見やすさ・インパクトなどさまざまな点を考えて決定しましょう。

3-2.デザインデータを期日までに入稿する

大判印刷を業者に注文する場合、デザインデータを期日までに作成して入稿してください。データの入稿方式は、Photoshopやillustratorを指定する業者が多いでしょう。なお、業者によっては、簡単なデザインデータなら有料で作成してもらえることもあります。デザインソフトを使いこなせない・デザインデータを作成している時間がないなどのときは、相談してみてください。

3-3.枚数と色数で費用が異なる

印刷枚数や色数によって、製作費用が異なります。以下は、当マスプロックの料金一例で、それぞれ片面4色・両面4色で対応した場合のものです。

  • 300枚まで:18,000円・36,000円
  • 500枚まで:20,000円・40,000円
  • 1,000枚まで:22,000円・44,000円
  • 2,000枚まで:26,000円・52,000円
  • 3,000枚まで:30,000円・60,000円
  • 4,000枚まで:34,000円・68,000円
  • 5,000枚まで:38,000円・76,000円

なお、写真画質の大判プリントについては当スプロックの大判プリント紹介ページを参考にしてください。

3-4.信頼できる業者選びのポイントは?

チラシ・ポスター・広告などは、以下の条件を満たす業者に依頼すると安心です。

  • 業務用印刷分野で豊富な実績がある
  • 印刷技術が優れており高品質な仕上がり
  • 見積もりは無料
  • リーズナブルかつ分かりやすい料金体系
  • 希望納期にできるだけ対応してくれる
  • スタッフが親切で丁寧な対応ができる
  • 顧客からの評判がいい

なお、当マスプロックでもチラシ・ポスター・広告など、多彩な印刷をお受けしています。まずは、お気軽にご相談ください。

4.印刷用紙の種類に関するよくある質問

最後に、印刷用紙の種類に関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。

Q.印刷用紙が厚いほど丈夫な仕上がりになる?

A.はい。一般的には、厚みがある印刷用紙ほど丈夫な仕上がりになり、重厚感があります。ただし、重い印象になるので、むやみに厚くし過ぎないようにしましょう。

Q.業者に発注後、マットコート紙からコート紙に変更できる?

A.まずは、業者に連絡して作業をストップしてもらい、用紙の変更を依頼してください。なお、すでに業者が印刷工程に入っている場合は、有料で変更になるでしょう。いずれにしても、当初の予定より納期が遅れることは理解してください。

Q.自分で持ち込んだ紙に印刷してもらうことはできる?

A.業者によっては、可能なことがあります。まずは、どんな紙に印刷したいのかを伝え、相談してみてください。なお、元の紙が小さすぎる・薄すぎる・破損しているなどの場合は、不可の可能性が高いでしょう。

Q.チラシの印刷を依頼したら裏写りしたのですが?

A.印刷用紙の種類や厚さによっては、印刷が裏写りすることがあります。コート紙など、裏写りしにくい種類で薄すぎないものを選ぶようにしましょう。

Q.高価な紙を使えば企業イメージのアップになる?

A.一定の効果はあります。パンフレットやリーフレットは、会社の顔とも言えるからです。ただし、品がないデザインや色選びをすると意味がないので注意しましょう。

まとめ

今回は、印刷用紙の種類について詳しく解説しました。チラシやポスターなどの印刷物で満足度の高い仕上がりを得るには、印刷用紙の種類や特徴を知っておくことが必要です。コート紙・マットコート紙・上質紙・特殊紙のそれぞれにメリットやデメリットがあります。デザインや仕上がりのイメージとマッチするものを、信頼できる業者ともよく相談して選び、製作を進めてください。