飲食店における販促ツールの効果とは?知って得する販促基礎知識!

飲食店における販促ツールが、実はとても効果的なのをご存じでしょうか。

商売繁盛に必要なのは、1にも2にもマーケティングです。いかにお客様に自社の特徴やすばらしさを知ってもらうかが1番大切だといわれています。

そんなとき、役立つのが販促ツールなのです。自社の販促品がたくさん流通すれば、人々の目に触れて有名になり、新規顧客やリピーターを増やしてくれます。

しかし、一口に販促品といっても、どのようなものがあるのか、あるいは、どのようなものが良いのかなど、分からない点も多いことでしょう。

そこで、今回は販促ツールにまつわる基本的な情報をご紹介します。

  1. 販促について
  2. 飲食店の販促について
  3. 飲食店の販促品について
  4. 紙製品の販促品について
  5. 飲食店の販促品の制作について
  6. よくある質問

これらの記事を読むことで、飲食店における販促ツールの重要性を知ることができます。また、おすすめの販促品などについてもご紹介していますので、最後まで目を通してくださいね!

1.販促について

1-1.販促とは

販促とは『販売促進(セールス・プロモーション)』の略語です。販促は、広告からセールスマン活動に至るまで、販売を促進するために行うあらゆる活動を指します。たとえば、SNSなどで商品やサービスを紹介することも販促の1つです。

1-2.販促品について

販促品とは商品やサービスの認知度を上げることを目的として配布する、キャンペーン品のことを指します。

1-3.ノベルティ、プレミアム(景品)、粗品との違い

販促品に似た言葉として『ノベルティ』『プレミアム』『粗品』がありますよね。これらはどう違うのでしょうか?

1-3-1.販促品

販促品はすでにご紹介したとおり、認知度を上げることを目的とした品物です。そのため、不特定多数に大量に配ることを目的とした品物の場合が多い傾向にあります。たとえば、ポケットティッシュやボールペンなどは販促品の代名詞ですね。

1-3-2.ノベルティ

これに対してノベルティは、認知度を上げることを目的とした品物であることは共通しながらも、特定のターゲットにしぼって配ります。無差別にばらまくのではなく、限定して特定の年齢層や特定のキャンペーンなどで配布することが多いでしょう。そのため、販促品に比べて価値の高い品物を使っていることが多い傾向があります。たとえば、キーホルダーやオリジナルタオルなどが挙げられるでしょう。

もっとも、販促品もノベルティも、現在においてはあまり区別されてはいません。あまり神経質に区別する必要はないでしょう。

1-3-3.プレミアム(景品)

プレミアムは商品に対して追加で贈られる品物のことをいいます。つまり、平たくいえば『購入者特典』ということですね。こう聞くと、「クレーンゲームで取ったものも景品と呼ぶのはおかしいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。しかし、クレーンゲームというのは『ゲーム自体』が商品なのです。そのため、あくまで手に入れた品物はおまけに過ぎません。そのため景品と呼ばれるのです。また、クレーンゲームの景品を見れば分かるように、景品は必ずしも広告を目的とはしていません。会社とはまったく無関係なものでも景品として配られます。

1-3-4.粗品

粗品というのは、贈答品をへりくだった呼び方をしたもののことです。ですから、広義の意味では販促品もノベルティも粗品と呼ぶことができます。

1-4.販促の重要性

人は利益を得られる場面ではリスクを排除しようとし、損失をこうむる場面ではその損失を最小限にとどめようとすることが分かっています。これらは2002年にノーベル経済学賞を受賞した『プロスペクト理論』によって明らかにされているので、詳しくは調べてみてください。

さて、このことを前提にして考えてみましょう。

たとえば、Aさんが『名前を聞いたことのある店』と『まったく聞いたことのない店』で迷ったとしてください。どちらも雰囲気は良さそうで、料理もおいしそうです。しかも、値段も変わりません。こんなとき、Aさんが選択する店はどちらでしょうか?

答えは、ほぼ確実に『名前を聞いたことのある店』となります。これは、人にとって未知がリスクにほかならないからです。

ですから、新規のお客様を増やすには、いかに自分のことを知ってもらえるかが重要となります。その点で、販促というのは非常に重要なキーワードとなってくるわけです。

1-5.どんな場合に必要か

販促が多く行われる場面といえば、やはり『新規開店時』と『リピーターを獲得したいとき』などが挙げられるでしょう。

新規開店するとき重要なのはいうまでもありませんよね。新規店に常連客など存在しませんから、新しい顧客を得るために広く店の名前を知ってもらう必要があります。

また、新規客を手に入れても、リピーターが増えなければお店は繁盛しません。リピーターを増やすためにも、積極的に販促品を提供することが大切です。

これからやってくるクリスマスや年末年始、バレンタインやホワイトデーなどに便乗して、どんどんと販促しましょう!

1-6.販促の効果・メリットについて

販促を行う最大のメリットは、多くの人にお店の名前を知ってもらえるということです。

名前が知られていない状態だと、偶然や気まぐれでの来店しか期待ができません。しかし、名前を事前に知ってもらえれば、「せっかくだからこの店に行ってみよう」と目的を持ってお店に来店してもらうことができます。つまり、販促には集客効果があるということですね。

中には「販促なんてする余裕はない」という人もいますが、苦しい状況だからこそ販促には意味があるということを覚えておきましょう。

販促は広告を打つだけではないんですね。
はい。ノベルティや粗品・販促品は、広告より大きな販促効果を上げることもあります。

2.飲食店の販促について

2-1.飲食店での販促について

飲食店での販促は他の業種とは違い、大きな強みがあります。それ飲食物を販促に使えるという点です。

販促品は、せっかく提供しても、そのまま忘れられたり捨てられてしまったりするかも知れません。しかし、飲食店なら料理や飲み物などを販促品として提供することが可能です。無料で提供される料理や飲み物をわざわざ断る人はめったにいませんよね。そして、その販促品の料理や飲み物がおいしければ、相手の印象に強く残ることでしょう。

また、飲食物の販促品と普通の販促品を組み合わせれば、さらに効果が高まります。実際に味わった経験は、贈られた普通の販促品を見るたびに思い出すことになるでしょう。飲食物と普通の販促品の組み合わせは、リピーターを作るのに最適な方法です。ぜひ、試してみてくださいね。

2-2.飲食店の販促におけるポイント

1番大切なのは、お店のターゲット層をどこに設定しているのか。そして、選んだターゲット層にしっかりと心の響くような販促ができているかです。

たとえば、家族連れをターゲットにした飲食店の場合。子供をターゲットにして販促するのがセオリーです。子供は1度決めるとこだわる傾向にあるので、子供に気に入られるとリピート率が上がります。さらに、子供が楽しめる店を選びたいという親心も、というのもその理由の1つです。そのため、オモチャやアメなど、子供が喜びそうなものを販促品として選びます。

逆に、居酒屋などの大人をターゲットとした飲食店の場合。お酒やタバコなどに関連した販促品を用意するのがベターです。たとえば、オリジナルのタンブラーや携帯灰皿などが挙げられます。ほかにも、ビールの無料サービスなどもいいかも知れませんね。

このように、しっかりとターゲットをしぼり、ターゲットに即した販促を行うことが重要です。

2-3.チラシやDMについても忘れずに

ネット社会の現代ではありますが、チラシやDM(ダイレクトメール)は未だに重要な宣伝方法です。

宣伝というのは、とにかく目に入れることが重要となります。自分では意識して見ていないつもりでも、目に入れてさえしまえば、いつの間にか頭の中にすり込まれていくからです。

たとえば、テレビのCMを真面目に見ている方は少数だと思います。多くの方はなんとなしに見ているだけでしょう。しかし、最近見たCMを思い出そうとすれば、必ず何本かは思い浮かぶと思います。

このように、目にする機会を増やすことが宣伝には重要です。ですから、定期的に送るチラシやダイレクトメールというのは重要といえます。

飲食店のノベルティは幅が広く、選択肢が多いのですね。
だからこそ、迷いやすく当たりはずれもあるのでよく考えることが大切です。

3.飲食店の販促品について

3-1.よくある販促品・ノベルティグッズ

飲食店でよく提供される販促品・ノベルティグッズといえば、以下のようなものが代表的です。

  • 料理や飲み物
  • おしぼり
  • ナプキン
  • コースター
  • 箸袋
  • テーブルマット・ランチョンマット
  • エコバッグ
  • グラスリッズ
  • コップ
  • お皿
  • ティッシュ

3-2.販促品・ノベルティグッズの傾向について

近年、エコ需要の高まりから、環境に配慮したような販促品・ノベルティグッズが多い傾向にあります。たとえば、代表的なものにはエコバッグや携帯灰皿などが挙げられるでしょう。

また、より印象に残すために、個性的なものを販促ツールとしている店も多くなってきました。たとえば、料理の形をしたキーホルダーや消しゴムなどです。お店で実際に出している料理のものを提供すれば宣伝になりますし、コレクションを目的としたリピートも期待できます。

もちろん、これまでのようなコースターやおしぼりといった普通の販促品も主流です。しかし、形にとらわれる必要はないということを覚えておきましょう。

3-3.制作費用の相場について

制作費は作るものによって大きく変化してきます。たとえば、オリジナルコースターを作る場合でしたら、コースター1枚当たり4~5円程度で作ってもらえるでしょう。これにプラスして版代というのが3,000円~1万円程度かかるので、だいたい1万円~1.5万円も出せば1,000枚ほどの数を用意することができるということですね。

これがキーホルダーとなると、10円以上はします。ここに版代なども入ってくるので、同じように1,000個作ると考えると2万円以上は必要となってくるでしょう。

まずは制作会社に相談してみることが大切です。

紙製品は安価ですね。
大量製作できるのなら、紙製品が最も販促品に適しています。

4.紙製品の販促品について

4-1.おすすめの紙製販促品

真っ先に挙げられるものといえば、やはりポケットティッシュやボックスティッシュでしょう。実用品が高いだけでなく、使うたびに広告が目に入るので非常に効果的です。しかも、制作費用が非常に安価なのもうれしいポイントといえます。

また、コースターなどもおすすめです。コースターというとコルクというイメージがありますが、コースター専用の厚紙を使った安価なものもあります。コースターは全面にお店の広告を載せられますし、制作費用も比較的安価です。飲食店ではぜひとも取り入れたい販促品といえるでしょう。

ほかにも、ペーパークラフトや段ボールクラフトなどもおすすめです。車や飛行機になるものを販促品とすれば、お子様に喜ばれます。家族連れをターゲットにしている飲食店を経営される方は、検討してみてください。

4-2.紙ならではの利点

紙製の販促品の特徴はなんといっても値段の安さです。

宣伝目的で配る以上は、数が重要となります。制作費の安い紙製の販促品は費用対効果から考えても非常に優秀といえるでしょう。

しかも、値段が安いから実用性に欠けるかといえばそうでもありません。たとえば、紙製のコースターは専用の厚紙で作ります。耐久性があるので、何度も繰り返し使えるでしょう。

また、紙製の販促品の中でもティッシュなどは、非常に使用用途が多いですよね。実用性という面で見ても非常に優秀といえます。

さらに、紙製品は軽いということも忘れてはいけません。持ち運びが簡単なので、受け取ったお客様も気分良く持ち帰ることができるでしょう。

4-3.名入れについて

名入れとは、販促品などのグッズに企業名やロゴマーク、電話番号住所、URL、QRコードなどをプリントすることを指します。販促品を製作する際には、デザインだけではなく、宣伝にも力を入れましょう。

4-4.制作例のご紹介

たとえば、コースターを際策する際の例を紹介しましょう。

●マスプロックのコースター:https://www.masprock.net/originalProduction/1.html

マスプロックのコースターは『通常コースター』『変形コースター』『ドリンクホルダー用コースター』『立体型ペーパーコースター』の4種類が作成できます。

おすすめは変形コースターと立体型ペーパーコースターです。変形型も立体型は形やデザインでオリジナリティを出しやすいので、お店の特色を出しやすく、販促用としてはぴったりでしょう。

もちろん、通常コースターやドリンクホルダー用コースターもメリットがあります。

通常コースターの強みはやはりコスト面でしょう。構造が単純な分、安くそろえることが可能です。ドリンクホルダー用コースターは車のドリンクホルダーなどに使えるので、車を持っている方には一番喜ばれるコースターでしょう。ただし、お酒を提供するお店ではクレームの原因となる可能性があるので、注意が必要です。

紙製品ならオリジナリティあふれるものが作れるんですね。
はい。デザインしだいでシャレたものが作れます。

5.飲食店の販促品の制作について

5-1.業者選びのポイント

業者選びのポイントとして真っ先に考えるべきなのは、実績がどの程度なのかという点です。何社程度の顧客実績があるのかや、どれだけの種類の品物を作ってきたかなどがポイントとなります。数をこなしているということは、それだけノウハウや技術を持っているということだからです。業者のホームページを確認したときには、実績がどの程度なのかを調べておきましょう。

また、作成する品物に対して、自由なデザインやロゴ・色などを選べるかも選ぶ際のポイントです。より自由度が高い方が、納得のいった販促品を作ることができますよ。

5-2.印刷について

ほとんどの販促品にはプリントが可能です。紙製品や布製品はもちろん、マグカップ等の陶器や、タンブラーなどの金属でもできます。

ただし、印刷する絵が複雑すぎると印刷ができないことがあるので注意が必要です。

5-3.納品までの流れ

まずは無料相談・無料見積もりでどのようなものをどのくらい作りたいかを業者側に伝えましょう。制作を決めたら、販促品に印刷するデータ(原稿)を作成します。自分で作成したものを提出しても構いませんし、業者側に制作してもらっても構いません。

ただし、業者側に制作してもらう場合、デザインのラフ書きや会社のロゴなど、制作時に参考となる資料を用意しなければいけませんので注意しましょう。

制作された原稿を元に商品が作成され、宅配か直接の手渡しによって納品されます。

5-4.相談窓口

マスプロックでは無料の相談窓口がありますので、気になる点があれば相談してみてください。もちろん、相談したからといって契約義務が発生することはありません。

相談内容はどのようなことでも大丈夫です。たとえば、店舗のイメージ似合ったグッズについての相談でも、プロの視点からしっかりとアドバイスをします。また、他社で断られた製品についてのご相談や、予算を抑えて作れないかという値段交渉などでも大丈夫です。

これは無理だろう、と思うようなことでも、まずは相談してみてください。マスプロックは創業から50年、1,000社以上のお客様に対して数千種類の商品を提供してきた経験と実績があります。きっと、アナタの悩みも解消されるはずです!

5-5.注文する際の注意点

注文する際には、基本的に1,000個単位となるのが一般的です。100個程度や10個程度の依頼も可能ですが、コストが高くなりますし、納品までにも時間がかかってしまいます。

費用対効果を考えると、先を見越して1度に大量生産してしまうのがおすすめです。

5-6.販促品を依頼する際の注意点

色校正は原則としてできません。原稿の時点でしっかりと指定しておくことが大切です。

ただし、別途、料金を支払うことで本紙校正を出してもらうことができます。大量ロットなどで失敗ができない場合などに依頼しましょう。

業者選びは大切ですね。
はい。自分のイメージする販促品を形にしてくれる業者かどうか、さらに納期や料金は納得できるものであるかを確認し、依頼しましょう。

6.よくある質問

Q.見積もりにはどのぐらいの時間がかかりますか?
A.業者によって変わりますが、基本的には2~3日以内に提出されるでしょう。ただし、業者の休業日などを挟むと長くなってしまいます。休業日を避けて依頼してください。

Q.直接打ち合わせができなくても作成は可能ですか?
A.電話やメール、FAXなどを使って打ち合わせができるので、直接打ち合わせができない遠方の方でも依頼することは可能です。

Q.原稿はどのように作れば良いのですか?
A.基本的にはAdobeのイラストレーターというソフトを使って原稿を作ります。ほかのソフトを使って原稿を作成することもできますが、業者側との相談が必要です。

Q.納期を早めることはできますか?
A.業者によって変わります。応じてくれる業者もありますが、別途料金を支払う必要があるでしょう。

Q.再注文の際にも原稿が必要ですか?
A.業者側のパソコンに顧客データが保管されます。前回と同じデザインであれば、2回目以降は原稿を作る必要はありません。

まとめ

今回は飲食店の販促ツールにまつわる基本的な知識をご紹介しました。飲食店において販促品は非常に重要です。販促品があるかないかで、お店の収入も大きく変わってくるでしょう。販促品を軽視するのはやめ、今回の記事を参考にしっかりと取り入れてくださいね。